3DCG制作パソコンおすすめはコレ!2023年版スペックの選び方

3DCGソフトを快適に動作させるには、十分な性能を積んだスペックが必要です。それも、昨今の複雑化する3Dデータや、CGソフトの同時起動に耐えうる性能を兼ね備えていなくてはなりません。

今回は、そんな高負荷環境にも耐えうる3DCG専用パソコンを解説していきます。

CG監督

「しかし、そんなに性能が高いと値段が高いのでは?」このように思われる人も安心してください。この記事では、コスパの優れたパソコンも紹介していくので、予算をあまり取れない人でも十分な商品を手に入れることができますよ。

>>先におすすめパソコンを見る

3DCGパソコンのスペックの選び方


今や3DCGの一連の作業の流れを一台のパソコンで、それも一人で行うワンオペという体系が珍しくありません。

3DCGの製作の流れを軽く紹介すると、

  • モデリング
  • アニメーション
  • ペインティング
  • 映像編集
  • レンダリング 等

このような作業に合わせて、MAYA、blenderといった3DCGソフトを使いこなしていくのが基本です。

それぞれ、一つのソフトであらゆす作業をこなせる、MAYA・Blenderのような統合型ソフトを使う場合もありますが、以下のような独立型のソフトを複数立ち上げて同時進行で進めていく場合も多いのも事実です。

  • Premiere Pro(映像編集ソフト)
  • After Effects(映像加工・モーションデザインソフト)
  • Illustrator(グラフィック作成ソフト)
  • Photoshop(画像編集加工ソフト)
  • DaVinci Resolve(映像編集加工ソフト)
  • Cinema 4D(3DCG作成ソフト)
  • Octane Render(レンダリングソフト)

今回のPCをスペックは、3DCG制作の中で最も負荷のかかる「レンダリング」を行う前提で考えます。この作業を行えるスペックをクリアしていれば、他の作業は余裕で行えると考えて下さい。

  • CPU
  • メモリ
  • ストレージ
  • グラフィックボード

これから上記のメインパーツについて、以下で詳しく解説していきますね。その後、ニーズ別おすすめパソコンを紹介していきます。

CPU

重いレンダリングの処理を行うには、高性能なCPUが不可欠。

CG監督

モデリング、テクスチャ作成、ライティング、カメラワーク、レンダリングと複数工程を同時に行うCGデザイナーには作業がある分CPUコア数が多ければ多いほど快適になります。

よって、CPUはPCパーツの中で重要視したいパーツの一つということです。

処理速度の高いCPUを搭載することで、余計な待ち時間を減らし、その分クオリティを上げる時間に使うことができます。

8コアあれば十分なので、最新の第12・13世代のCore i7が欲しいところ。予算のある方はよりコア数の多いCore i9を選べば安心です。

メモリ

コスト面・性能値のバランスを見てメモリは標準で32GBを採用しました。

CG監督

もちろん作業内容・使用ソフトに応じて増設できるものを選ぶ必要があります。最大で128GBまで選択できるものを選ぶと、将来を見据えた選択ができます。

ストレージ

ストレージの選択は、迷うこと無くSSD搭載しましょう。

データは重ねれば重ねるほど大きくなり、保存時の読み書きに時間がかかってしまいます。

CG監督

そうなると、HDDでは処理速度に限界があり、作業が捗らなくなることも。通常のSSDでもスムーズな保存・起動ができるのですが、より処理速度の早いM.2 SSDを搭載すると良いです。

データサイズにもよりますが、M.2SSDは、SSDに比べおよそ半分の時間で処理が終わる高性能なものとなっています。

グラフィックボード

3DCG制作の中でも、映像編集やCG・VFX制作・レンダリングといった作業では特にビデオメモリを多く消費します。

最新の作品を制作するには最新のビデオカードが必要です。現在ですと性能・コスト面でも優れ、ビデオメモリ量の多いGeforceRTX30番台シリーズを選びましょう。

以下は現在、発売中パソコンに搭載されている最高品質のグラフィックボード、並びに今回紹介するパソコンに搭載されているグラフィックボードです。上に行けば行くほど性能(CUDAコア数)が高いと判断してください。

グラフィックボードは他のパーツと比べ高価なパーツ。その上、エンコードやレンダリングといった重たい処理によってPCに負荷がかかります。

CG監督

このように重たい処理をグラフック側に任せることで、CPUはコストを抑えたパーツを選択できるので、全体的なコストカットをしつつ、パフォーマンスの高いパソコンを組むことができます。[
よって良質なグラフィックボード選びが重要なんです。

タイプ別!おすすめ3DCGパソコン

今回は以下のカテゴリー別におすすめパソコンを紹介します。

  • 初心者向け!価格の安い構成
  • 余裕のある構成
  • 快適な構成

初心者向け!価格の安い構成

初心者向け構成と言えど、ワンオペでレンダリング作業することを考慮すると、コスパの良い8GBGPUメモリ搭載の「RTX3050」がおすすめ。

メモリは32GBあると安心。WEBブラウザをいくつも開きながら、CGソフト等アプリを多数同時起動してもサクサク動きます。

ツクモ GA7J-E221/B

CPU Core i7-12700
メモリ 32GB
GPU GeForce RTX3050
価格 175,100円(税込)〜

高速SSDであるM.2 SSDを1TB標準装備。起動も爆速です。

マウス G-Tune PN-Z

CPU Core i7-12700F
メモリ 32GB
GPU GeForce RTX3050
価格 229,800円(税込)〜

PC上部に端子がまとまっているのでアクセスが楽。

セブン ZEFT Z32EH

CPU Core i7-13700KF
メモリ 32GB
GPU Geforce GTX3050
価格 196,800円(税込)〜

第13世代Core i7搭載。水冷クーラー搭載で冷却性能もバッチリ。

快適な構成

より快適な環境で作業したい方はこちらを選んでください。

GPUメモリ8GBを積んだ最新GPU「GeForce RTX3060」は、前世代のGeForce RTX2060よりも性能アップしているのにも関わらず値段が安くコスパ良し。

最新GPUの3000番台の中でも、コストと性能のバランスが良いグラボです。

ツクモ GA7J-F211/T

CPU Core i7-12700KF
メモリ 32GB
GPU GeForce RTX3060
価格 242,999円(税込)〜

大型のグラフィックカードを搭載できるスペースがあるため、将来さらに大型のグラボ増設の際にも安心です。

ストーム PG-PH12T

CPU Core i7-12700
メモリ 32GB
GPU GeForce RTX3060Ti
価格 243,860円(税込)〜

白いケースがおしゃれ。3060Ti搭載で同価格帯でより性能UPを求める方に。

マウス G-Tune HM-B

CPU Core i7-12700F
メモリ 32GB
GPU GeForce RTX3060Ti
価格 267,400円(税込)〜

ハンドル付属で持ち運びが簡単です。

 

セブン ZEFT G27KA

CPU Core i7-13700KF
メモリ 32GB
GPU GeForce RTX3060Ti
価格 264,800円(税込)〜

Corei7第13世代搭載。

余裕のある構成

将来を見越して余裕のある環境を準備したい方はこちらを選んでください。

最新グラフィックボードのRTX3000番台を使用した一台。特に3080・3090は現在発売中グラボの中では最高峰。映像制作にはもってこいのグラボとなります。

ツクモ GA9J-J214/ZB2

CPU Core i9-12900KF
メモリ 32GB
GPU GeForce RTX3080
価格 383,750円(税込)〜

Core i9第12世代、RTX3080搭載。

ストーム PG-FC12

CPU Core i7-12700
メモリ 32GB
GPU GeForce RTX3080
価格 329,600円(税込)〜

つや消しアルミのシックなケースを採用。

セブン ZEFT Z34A

CPU Core i9-13900KF
Kメモリ 64GB
GPU GeForce RTX4070Ti
価格 439,780円(税込)〜

最新グラフィックスボード4070Ti搭載。

マウス XP-Z-LC

CPU Core i9-13700KF
Kメモリ 64GB
GPU GeForce RTX4090 
価格 679,800円(税込)〜

RTX4090搭載。ダーククロム強化ガラスで高級感があるのが特徴です。

3DCG向けノートパソコンのスペック

中にはノートパソコンでの作業が中心というの人もいると思います。

3DCG向けノートパソコンのスペックは、こちらの記事で詳しく解説しているので合わせて参考にしてください。
3DCGにおすすめノートパソコンのスペックの選び方【2023年版】

blender向けパソコンのスペック

CGソフトの中でユーザー数も多いblender。

過度なPCスペックは要求されませんが、それでも一定のグラボやメモリが必要です。

以下の記事にて必要スペックを解説しているので合わせて見てみてください。

blenderの推奨スペックとおすすめパソコンを解説【2023年版】

MAYA向けパソコンスペック

CG業界に入ると必ず触るのがMAYAです。

以下の記事では、このMAYAに必要なパソコンとそのスペックを解説しています。

MAYAの推奨スペックとおすすめパソコンを解説【2023年版】

3DCG制作にMACは適しているのか

パソコンでMacユーザーは多いように思います。
Macの直感的な操作性は優れているので、3DCGが使えるのなら使いたい!という人も大勢います。ですが、以下の理由であまりMacを使うのはおすすめできません。

  • Windowsはカスタマイズが豊富
  • グラフィックボードが使える(超重要)
  • Windowsパソコンは安い
  • Windows専用3DCGソフトが多い

3DCGパソコンを選ぶにあたって大切な5つのこと


3DCGパソコンを選ぶ上で、大切なことを大きく分けて5つあります。その中で更に細分化すると、主に3Dクリエイターの事、3DCGソフトのこと、スペックの事の3つに分かれています。

  • 3DCGクリエイターは、一人が複数工程を一貫して作業できる事が重要
  • 値段差に注意!3DCGソフトはローエンドからハイエンドまで存在する
  • CPUはCorei7がベスト
  • メモリは16GB以上は欲しいできれば32GB
  • 最低1TB!HDD・SSDストレージは映像・リアリティを追求するとどこまでも

各項目について以下で詳しく解説していきます。

3DCGクリエイターは一人が複数工程を一貫して作業できる事が重要

「自分にあった仕事道具」を選んでいくに当たって、自分がどんなソフトを使い、どのような作業をするのか、前提を揃えるのが重要です。

自分の作業内容を把握することができれば、その作業とPCパーツとの関係性、必要スペックが分かってきます。ここがバシッと決まることで、無駄なスペックを積むことなく、コスパのいい商品を選ぶことができます。

3DCGの作業といっても具体的には以下の工程が挙げられるでよう。

  • モデリング
  • モーション(アニメーション)
  • エフェクト・ライティング
  • レンダリング

各分野を一人づつが担当、が分業できて理想ですが、今や一人が一貫して作業を行うのが主流となっています。

そのため、これらを網羅できるソフト選びが重要で、それにあったパソコン選びも更に重要です。

値段差に注意!3DCGソフトはローエンドからハイエンドまで存在する

とはいえ、CGソフトの値段はピンきりです。
初心者の方は、以下のようなモデルを選ばれるかと思います。

  • Shade Basic / Standard
  • CINEMA4D Prime
  • 六角大王Super
  • Blendaer

これらのソフトは、無料から〜エントリーモデルとなり、Maya・3dsmaxなどのハイエンドと呼ばれるソフトに比べ、パソコンのスペックをあまり必要としない傾向にあります。

一方で、以下のようなハイエンドソフトは、値段も高く機能性にも優れているので、パフォーマンスも高いです。その分パソコンに求められるスペックも変わってくる。という点は理解しておきましょう。

  • Maya
  • 3DSMAX
  • softimage
  • CINEMA4D Studio

>>有名3DCGソフトの特徴・ライセンス価格・作品事例も解説

3DCGパソコンにおすすめメーカー


これまで紹介した3DCGパソコンメーカーをピックアップしました。価格を重視しているメーカーや、パソコンの種類が豊富なメーカーまで様々あります。

  • ストーム
  • マウス
  • フロンティア
  • ツクモ
  • HP
  • DELL

メーカーごとに安く買える方法も合わせて解説しているので、欲しいパソコンが決まったら役に立つので合わせて御覧ください。
順に解説していきます。

ストーム

  • 水冷ゲーミングPCが有名
  • 2種類のタワーケースから選べる
  • 税込表示で価格が分かりやすい
  • WEB限定価格で安い
ポイント付与 なし
お届け日 注文から5営業日
送料 2,000円(税抜)
下取りサービス あり

ストームは、特徴のあるケースが採用され見た目にもこだわったPCが販売されています。コスパが良いので、内面・外面のクオリティを求める方におすすめです。

例を上げると一つは排気に優れたケース、もう一つは静音設計のLEDが光る見た目にもこだわったもの。どちらも同じ価格帯で選ぶことができます。

HPに記載のパソコンはどれも税込み表示なので、料金が分かりやすいのは嬉しい仕様です。


参考
ストームでパソコンを安く買う方法!季節のお買い得セールが狙い目

マウスコンピューター Gtune

  • Gtuneはプロゲーマーに使われる一台
  • デスクトップ・ノートの種類が豊富
  • Officeソフトが同時購入で特別価格で購入できる
ポイント付与 なし
お届け日 15時までの注文で3・4営業日で出荷
送料 3,240円(税込)
下取りサービス 1,000円(税抜)割引

マウスコンピューターは、安くて高品質なパソコンが手に入るBTOメーカーです。乃木坂46のCMが有名ですよね。

マウスには様々なシリーズのパソコンがありますが、中でもプロも愛用するGtuneシリーズは、プロゲーマーにも愛される一台です。

コスパの良い商品から現最高スペックまで、ニーズに合わせてお好みにカスタマイズすることができます。幅広い種類から、お気に入りの一台を見つけたい方はマウスのパソコンを御覧ください。


参考
マウスコンピューターで安く買う10個の方法【割引セールで安い】

フロンティア

  • スペックの低い〜高いまで自由自在
  • カスタマイズ画面が見やすい、コメントアドバイス付き
  • WEB限定価格で安い
ポイント付与 なし
お届け日 注文から約1週間
送料 2,000円(税抜)
下取りサービス 1,000円(税抜)割引

フロンティアは、ゲーミングPC(Geforce搭載PC)のラインナップが豊富なBTOメーカーです。

セールや割引も頻繁に行われているので、欲しい商品がお得に手に入れられる可能性が高いです。在庫限りのアウトレットや歳末セールも常に開催されているので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。


参考
フロンティアのパソコンを安く買う方法【割引セールが安い】

ツクモ

  • カスタマイズできる種類が豊富
  • パソコン本体からPCパーツまで幅広く販売
  • ポイントが付いてなお安い
ポイント あり
お届け日 注文から3~5営業日
送料 2,000円(税抜)
下取りサービス 1,000円(税抜)割引

ツクモは、カスタマイズの種類が豊富なBTOメーカーです。

コンパクトな省スリムスペースPCから、大きなタワーPCまでケース・スペック別に幅広いカスタマイズをすることができます。

よって、ビギナーの方から大手企業・一流クリエイターの方まで幅広い方を対象にしています。ポイントも付くので周辺機器も合わせて購入しやすいです。


参考
ツクモでBTOパソコン「eX.-computer」を安く買う8つの方法

HP(ヒューレットパッカード)

HP Directplus -HP公式オンラインストア-
  • 世界的有名BTOメーカー
  • 格安モデルから高性能モデルまで出品
  • 海外の工場からの発送なので納期がかかります
ポイント付与 なし
お届け日 5営業日
送料 3,000円(税抜)
下取りサービス なし

HPはラインナップ豊富なパソコンで世界的シェアを誇るメーカーです。

HPのゲーミングPCは、「Pavilion」と「OMEN」シリーズがありますが、メモリを32GBに増設できるOMENシリーズを今回は選定しました。

プロeスポーツにも使われる一台なので、パフォーマンスを最大限に発揮してくれますよ。


参考
割引クーポンあり!HPのパソコンを安く買う10個の方法

DELL

デル株式会社
  • 世界的有名BTOメーカー
  • 3年間の保守サービスが標準装備
  • 海外の工場からの発送なので納期がかかります
ポイント付与 なし
お届け日 3~4営業日で工場から出荷
送料 無料
下取りサービス なし

DELLは、ラインナップ豊富なパソコンでHPと同じく世界的シェアを誇るメーカーです。

商品は3年間の保守サービスが追加料金なしで付いているので、もしもの時にも安心です。

モニターやマウスといった周辺機器も同時購入すると割引価格で購入することができます。


参考
割引クーポンあり!DELLのパソコンを安く買う方法

まとめ

今回は3DCG製作におすすめなパソコンとそのスペックについて解説してきました。

3Dデータはポリゴン数や扱うデータによって、求められるスペックが決まります。ギリギリのスペックで選んでしまうと、データを開いたら最後、フリーズしてソフトが強制終了してしまうこともよくあります。

デスクトップパソコンはあとからでもPCパーツをカスタマイズできるので、ノートパソコンに比べその点は利便性があります。なので、最初は低価格でPCを選んで、仕事のレベルに応じて後から性能の良いパーツを選んでもいいでしょう。
3DCGにおすすめノートパソコンのスペックの選び方【2023年版】blenderの推奨スペックとおすすめパソコンを解説【2023年版】MAYAの推奨スペックとおすすめパソコンを解説【2023年版】